自分がときどき、コメントを発表させていただいたり、ショップレポートをさせていただいているモノ批評雑誌「monoqlo」(晋遊舎)という雑誌がある。古い記録で恐縮だが、この雑誌の今年1月号で、自分の担当ではないのだが各社の保温肌着を比較しているコーナーがある。
横浜国立大学の藤本弥生准教授(当時)のコメントによると「各社の保温肌着に使用されている多くの素材は、アクリレート系吸湿合繊を原料としており、さほど違いがない。違いは他繊維との混紡率である」という。
実は大概の繊維には吸湿発熱する性質がある。その温度が高いか低いかだけの違いで綿(コットン)でも実際は水分を吸着し、熱を放出する。吸湿発熱のアクリレート系繊維が開発されるまでは、ウールが保温肌着に使用されていた。
他繊維とアクリレート系吸湿繊維との棍棒素材の発熱効果自体は、綿やウールと変わらないという実験結果もあるという。
で、この号ではユニクロを含めて6社の保温肌着が比較されていたが、サーモグラフィーによると6社間で大きな差は出ていない。ただ、体感温度に差が出たのは着用時のフィット感にあった。フィット感が高い方が暖かく感じられる。薄手素材で肌に張り付く製品を「暖かい」と感じるようである。とくに袖口がピタっと貼りついている物の方が暖かいと感じやすい。
極言すれば、素材自体の発熱効果はヒートテックもヒートファクトもウォームファクトもブレスサーモもウェルサームもヒートファイバーもそれほど変わらないということになる。あとは自分の体型に合ったフィット感の物を選ぶことが重要となる。
"kashino)今シーズンはどういう評価なんですかね